会計・経営リポート コラム
「誰が生き残る?」
「経営にとって、一番大切なことは何でしょうか」とよく聞かれることがあります。
「一番強い者が生き残るのではない。又、一番賢い者が生き残るのでもない。環境に適した者のみが生き残ることができるのだ」と、ダーウィンが言ったといわれています。つまり、環境に適応することが大切なのではないでしょうか、と答える事が多いです。(実はその時々で、経営にとって一番大切なことの答えは変わりますが。念のため。)
さて、企業にとっては、景気の良し悪し・立地条件・得意先の状況等が重要な環境ですが、その中で一番の環境条件は、何だと思いますか?
私は、自社で働く従業員でないかと思っています。よく「先生(私のことです)、当社の従業員は誰もかれも気がきかなくて、給料分は働いていても、賞与は全額私が稼いでいるようなものですよ。誰か良い人いませんか。」などとおっしゃる社長さんがいます。これなど、私は従業員という環境に対応できていないダメな社長です!と宣言しているようなものではないでしょうか。そもそも多くの場合、社長さん自身が採用しているのですから、自分のつくった環境に自分が不満を言っているわけです。それでは、皆さんは環境に適応するためにはどうしたら良いと考えますか?
私は、自分の環境を肯定することだと思います。この環境は変えようがない。この環境が良いのだと思ったときにはじめて、それに適応するように変わることができるのだと思います。そこから逃げようと思った瞬間に、変わる力が無くなってしまうのです。
たとえば、自分の住んでいる地域が良いと思えなければ、何か少しでも悪いことがあるとすぐ出ていくことになります。この地域が自分が住む場所だ、この地域が良いのだと思った時に、どんな事が起きようとその地域に対応するよう、変わることができるのだと思います。まず、自分の会社の環境を肯定し、その環境に適応しようとする経営者(従業員)だけが、生き残ることができるのではないでしょうか。
今から、従業員・部下(社長・上司)を肯定してみてはいかがでしょうか。
来月11月5日、『知っておきたいセミナー』を開催いたします。テーマは「お金をかけずに集客する方法」「生き残る企業の条件」です。環境に適応する、きっかけになればと考えておりますので、多くの方の参加をお待ちしています。