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    「やり続けるだけの信念はあるか」

    「カンヌ国際映画祭」に、数年前から「アトリエ」という部門が新設されました。
    企画段階のシナリオを約15本選び、その監督やプロデューサーをカンヌに招待し、映画祭の期間中に様々な出会いを用意して映画制作のための最高のチャンスを提供する若手監督の支援です。
    企画段階のシナリオは世界中に何万本とあります。世界的な映画祭で15本に選ばれるとはどういうことか、もうお分かりでしょう。

    今年のアトリエに招待された監督の1人はニューヨーク在住の日本人男性でした。
    二十歳そこそこで渡米してから四半世紀以上、寝ても覚めても映画のことばかり考えて奔走した彼は、シビアな映画業界の仕組みに何度も煮え湯を飲まされました。 元々役者だった彼は、あの唐沢寿明さんと同期です。 お互いに売れなかった時代、夢を叶えるためには何でもやった唐沢さんが大物俳優と呼ばれるようになったとき、まだ何者でもなかった彼は改めて腹をくくったそうです。 命を賭けている映画を生活の糧にしたくない。だから自分の作品を世に出して、映画監督として認められるまでは絶対に死ねない。

    選ばれたシナリオは、彼が15年前に書いたものでした。 何十人にプレゼンしても結局話がまとまらず、こうなったら全財産を突っ込んで自己資金で作ろうと撮影に踏み切ったのが昨年のこと。 その後、編集作業に追われていたときに届いた朗報が「カンヌご招待」だったのです。これを機に彼の映画人生は大きく変化していくでしょう。

    成功者に成功した理由を尋ねると、多くの人が同じことを言います。 「成功するまでやめなかったから」本当に成し遂げたいなら成し遂げるまで続けることです。
    毎日毎日そのことを真剣に考えて、今できることをやってみる。これは物事の大小によりません。できるまでやる。挫折してもやり続ける。だからこそ信念が問われるのでしょう。

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